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ネットとリアルの施策を連動させて特定のファン層にリーチ。ニッチなドキュメンタリーDVDが通常の1.5倍の売れ行きに

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haidoh

劇場公開もほとんどされないため、普段はあまり目に触れることがないドキュメンタリーDVD。通常、同ジャンルのAmazonDVDランキングでは人気アーティストのドキュメンタリーが上位に来ることが多い中、異色のDVDが売れ行きを伸ばしている。それが、3月2日にリリースされた、『廃墟賛歌 廃道クエスト Obroad Quest)』(販売元:Happinet)だ。

これは、「軍艦島」のDVD、書籍を手掛けたオープロジェクトと、人気サイト「山さ行がねが」の管理人である平沼義之氏がコラボレーションし、日本各地の有名無名な“廃道”を紹介するという内容。

このDVDの販売にあたっては、各種施策を連動させた。デジタル周りの施策では、発売直後に本作と連動したスマートフォンアプリ「廃道クエスト」をリリース。また、DVDに収録される、平沼義之氏のオーディオコメンタリー収録現場をUstreamで生中継した。さらに、YouTubeではDVDのダイジェスト版をアップし、「廃道とは何か?」ということをファンから広げた。

また、リアルなイベントとしては、ニフティの「ネットとリアルをつなぐ場所」がコンセプトの飲食店「東京カルチャーカルチャー」で3月23日にイベントを実施。120席の前売り券はすぐに売り切れるほどの人気となった。

こうしたネットとリアルを連携させた施策によって、2月19日のアマゾンのベストセラーランキング(日本映画ドキュメンタリー部門)では、AKB48のドキュメンタリー映画を抑え1位を獲得。

同作品のプロデューサーは「映画、音楽以外のアナザージャンルのオリジナルDVD作品は1000枚以上売れればヒットと言える。そうした中、このDVDは発売1カ月で既にその1.5倍の1500枚を超え、2000枚に届く勢い。宣伝予算が少ない中でも、ネットとリアルの施策を組み合わせて、一定数いるファンにしっかりと作品の魅力を浸透できたことが成果につながっている」と話す。

・アプリ「廃道クエスト」はこちら